アンジェリーナ・ジョリーの精神疾患に関する専門家の見解

アンジェリーナ・ジョリー精神疾患に関する専門家の見解

映画『Unbroken』などで日本人の間に物議を醸し出している女優・監督アンジェリーナ・ジョリー。ネット上で専門家と名乗る人の、彼女の人格障害に関する短いコメントを見つけたので紹介しておく。

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私は心理学者ですが、私の理解しているところでは、アンジェリーナ・ジョリーは1990年代の後半に自殺と殺人を考えてしまうと自ら訴えて(強制ではなく自発的に)神経精神病の機関に入院しています。実行への意志や計画は報告されていません。

彼女は推定境界性人格障害と診断されました。それは精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-IV)の第2軸の人格障害にあたります。第1軸の診断は、主に気分障害でうつろいやすいものです(すなわち鬱病適応障害等)。第2軸の診断は性格学的な障害と考えられており、より根深く自我親和的であるが故に、それを変えることはより困難です。

あの後、ジョリーはこの問題にはるかに良く対処しており、自虐的傾向も減りました。境界性人格障害で、気違い染みた自暴自棄なことを止めて、快方に向かう人は決して多くはないのです。母親であることは彼女が採用した重要な"接着剤"であり、マドックスを養子にとって以来彼女は落ち着きを見せました。

彼女は、"より大きな目標"を見つけたようで、抑圧された気持ちを薬や他のもので解放してはいません。勿論、この病気の患者の多くはストレスや喪失に対して脆弱です。境界性人格障害を患うものにとって、どのような喪失もより複雑な過程を辿りやすい傾向にあります。

私はジョリーを扱ったことも診察したことも、会ったことすらありませんが、境界性人格障害は私の専門領域の一つです。それに関する会議に山のように出席していますが、私同様に何人かの発表者は、人生のある混沌とした時期に自分の選択で病院にいたと彼女が、それ相当のニュースで語ったのを覚えています。


これはほとんど10年前のことで、母親として目標を見つけ過ごした年月の中で、彼女は、(我々皆が持っている)古い悪魔を処する、新しい多くの応用方法を見つけたと私は思います。

私は仕事をサボってこのフォーラムに来ていることもあり、これがおそらく私が専門家として言える全てです。
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翻訳元の記事

中央日報日本語版にあったジョリーの記事。
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アンジェリーナ・ジョリー、精神病院への入院を告白
2003年09月21日16時44分 

  米国の女優アンジェリーナ・ジョリーさん(28)が、「誰かを殺したいという衝動」のため、3年前に精神病棟に入院していたことを告白した。 

  米芸能専門雑誌の最近号は「ジョリーさんが『監督で俳優のビリー・ボブ・ソーントンさん(47)と結婚式を挙げる直前だった2000年3月、極度の緊張感から悲しみを自制できず、殺人衝動にかられ、UCLAメディカルセンターに3日間入院した』と話した」という記事を掲載した。 

  またジョリーさんは今年5月、ソーントンさんと離婚する前の3カ月間「拒食症」に苦しんだことがあり、離婚後には「バイセクシュアル両性愛者)」だと告白していた。
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元記事


17歳のカルテ』が1999年の作品だから2000年というとその翌年にあたる。役作りの過程で自分の問題と客観的に向き合えたのかもしれない。

金正恩の映画を作ったソニーをハッキングした犯人が、アンジェリーナ・ジョリーの個人情報を握っていると脅迫した時は何かのパロディかと思ったが、どうも感情をぶちまけた人目に晒せないようなメールなどが多数含まれていたようで、そのことで彼女が相当参ってしまったというような報道もある。

それが原因となって『Unbroken』がどの賞にもノミネートされなかったのだとしたら、日本人にとってはめずらしく北朝鮮のグッドジョブだったという変な巡り合わせだ。

反日はどこからくるの』さんによると、映画『Unbroken』の背後で活動していたPOW(Prisoner of War=戦争捕虜)研究会の設立総会はPARCにて行われている。PARCの代表井上礼子氏の夫は日本赤軍重信房子を匿った容疑で逮捕されている。またPARCのもう一人の代表の教授はグリーンピースの理事でもある。

映画『COVE』や『Unbroken』の影には、日本を解体してよりよき社会を作るべく、日々たゆまぬ努力をされている人々の繋がりがあることを我々は忘れてはならない。

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アメリカ精神医学会が定期的に出す診断基準というものは、障害の根本的分類というよりかは、種々雑多の要因の方程式の解のようなもので、毎回大きく変わる。また、精神というものは、物理的なものに比べると、我々人間の合理的理解の限界の外側にあるものなのかもしれない。

個人的なことだが、私は境界性人格障害の診断にほぼ適合するような女性と付き合ったことがあって、彼女を理解しようとして、こちらの精神状態まで異常をきたした経験がある。

私はまったくの門外漢だが、個人的な経験から言えることは、このような精神の状態にあるものが少しでも安定を欠いている時は、溺れるものは藁をも掴むとでも言うような内向きの視線となる。本人がいくら努力しようと、周囲の人間を客観的に見ることはまったく出来ないし、極端な自己正当化と自己中心主義に陥る。

もし彼女がこのような障害を患っているのだとすれば、彼女の慈善行為は、セレブのお遊びよりかははるかに真剣なものだが、それは極めて内向きのものであって、社会的環境における治療の代替行為としての側面が強いと思う。

映画『Unbroken』はもしかしたら、彼女の攻撃衝動を「正義」という衣装のもとで発散させているのかもしれない。そのような形で人格が強化されることが彼女の為になるかは疑わしい部分もある。

この専門家のコメントを読んで私は彼女に同情の気持ちを覚えるようになったが、彼女の問題を知った上で彼女に近づいて利用しようとするもの達がいるのだとしたら、そのものこそ、まさしく悪魔のような存在だろう。