アメリカの新聞記者は特権階級に属する

アメリカの新聞記者は特権階級に属する

昨年はなにかと物議を醸した朝日新聞だが、その記者の平均年収は一説に1280万円で新聞業界のトップだ。リベラルを標榜しつつも、その実は資本主義社会のトップに君臨しているわけで、ネットの中では風あたりが強い。

それでも高給を取るなら取るで、その分優れた記事を書いて社会や国民に還元してくれればいい、と庶民としては願うだろうが、給料の高さと記事の質は必ずしも比例するわけではないらしい。高給がむしろ逆の効果を生むことについて、メディア学者のページは次のように語っている。

「高給に慣れたジャーナリストが普通の市民の生活感覚を失い、 普通の市民の代表として権力を監視するジャーナリズム本来の役割を果たせなくなる」

実はこれ、林香里氏の博士論文から拝借した。朝日新聞と仲がいいニューヨーク・タイムズなども超高給取りらしい。アメリカのメディアについて考える材料として、当該論文からその辺りの事情が書かれている箇所を以下に紹介する。

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とりわけ主流のマスメディア企業においては、 ジャーナリストたちの 「超特権」 化が進み、 ー般市民との距離は広がる一方である。 とくに米国テレビ3大ネッ卜ワーク、CNN、『ニューヨーク・タイムズ』 および 『ワシントン・ポスト』 などで働くジャーナリストたちは、全米で選抜に選抜を重ねて選ぱれた 「パワーエリート」 たちであり、 法外な額の報酬をもらう者たちがいる。「高給に慣れたジャーナリス トが普通の市民の生活感覚を失い、 普通の市民の代表と して権力を監視するジャーナリズム本来の役割を果たせなくなる」ことについて、 米国のメディア学者 B.I.ぺージがー1992年末から 1993 年初めにかけておきた 「ゾーイ・べアード司法長官侯補辞退事件」 において明確に現れたことを例証している。

当時、 べアー ドが司法長官に就任すれば、 ク リントン政権の重要なポス トに女性が就く こと、 そして米国初の女性司法長官が実現することになり、 1992 年末の時点では 『ニューヨーク ・ タィムズ』 を初めとする多くのメディ アはべアードを歓迎していた。 しかしまもなく 、 ベアー ドが自宅にぺビー・シッター兼ドライバーとして 2 人の不法滞在のぺルー人を使用人と していていることが発覚した。 その最初の報道は 『ニューヨーク ・ タイムズ』 であったが、 そのときの同紙の扱いはむしろ 「その事実を受け入れるという立場であり、 否定的な反応や読者に怒りのきっかけを与えるような印象を持つ表現はなかった。」 CBS、 NBC、 CNNや 『ウォール・ ス トリート ・ ジャーナル』 『ワシントン・ポス ト』 も、 その報道をほとんど取り上げなかったり、 わずかに言及するだけであった。 

しかしながら、 そう した主流マスメディア以外の場所、 と りわけローカルのラジオ・ トークショーでは、 夫婦で弁護士と して法外の高収入を得るべアード候補が、 自宅に不法滞在外国人を使用人と して置き、 しかも安い賃金しか払わずに家事労働を任せていたことに対する怒りの声、 そしてそのような人問がこれから米国の司法制度の最高位に就任しよう とすることに対して強く反発する声が多く寄せられ、 電話が鳴り止まなかったという。

主流メディアのスター記者たちは議員や官僚らと同じハイ ソサエティ ・サーク ルで過ご し、 そこでは不法滞在の外国人メイ ドたちを使用人と して雇って暮らずことは全くめずらしいことではない。 (…) 多くのワシントン在住のジャーナリス トたちは (べアードと) 同様の状況にあり、彼らは初めはべアードに同情的な立揚すらとっていた。 (…) 一方で多くの普通のアメ リカ人はワシン トンのエリートたちのこう した態度に大いに反発したのだった。

こう して 「大衆の抵抗」はローカル・ メディアを舞台に姶まり、 やがて米国メディア全体に広がった。 結果的にベアー ドは候補を辞退することを余儀なく された。この事件は、 政治の重要なイッシューを掘り下げることなく一人の候補者が取り下げられるに至ったこと、 またべアー ド自身が政界におぃてロビー力がなかったこと、 などの要因が指名候補取り下げに影響しており、 それらの点を考慮に入れれば簡単に 「民衆の勝利と して賞揚することはできない。 

しかし、 日々の働き 口や賃金を心配しながら暮らすワーキング ・ クラス、 あるいは子供を預ける場所に苦労しながら何とか働き続ける米国の他の働く女性たちにとって、 ワシン卜ンの政治家と記者たちの感覚はもはや別世界のものであった。 そのよ うな 「普通の人々」 が身近に不公平を訴えることができたのは 『ニューヨーク ・ タイムズ』 でも 『ウオールス トリート ・ジャーナル』 でもなく、 地方のメディアであったという ことが示された。 その意味でこの出来事は、 米国のマスメディア景観と市民との今日的な関係を描く象徴的な事件であったと言えよう。

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林香里「<マスメディア・ジャーナリズム>の矛盾と革新」2001 p315-316
読みやすいように(  )で囲って示された引用は省き、適宜段落わけした。

林香里氏は2002年に論文の内容をもとにして、『マスメディアの周縁、ジャーナリズムの核心』(新曜社 2002)という題で単行本にまとめられている。


政治にまったく関心がなかった頃は「リベラル」と呼ばれる人々は、それはそれで何か信念を持って活動しているんだろうと思っていたものだが、最近では、「リベラル」とは思想ではなくて、既得権益に絡んだ、言論界に存在するニッチの一つだと感じることが多い。

アンジェリーナ・ジョリーの精神疾患に関する専門家の見解

アンジェリーナ・ジョリー精神疾患に関する専門家の見解

映画『Unbroken』などで日本人の間に物議を醸し出している女優・監督アンジェリーナ・ジョリー。ネット上で専門家と名乗る人の、彼女の人格障害に関する短いコメントを見つけたので紹介しておく。

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私は心理学者ですが、私の理解しているところでは、アンジェリーナ・ジョリーは1990年代の後半に自殺と殺人を考えてしまうと自ら訴えて(強制ではなく自発的に)神経精神病の機関に入院しています。実行への意志や計画は報告されていません。

彼女は推定境界性人格障害と診断されました。それは精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-IV)の第2軸の人格障害にあたります。第1軸の診断は、主に気分障害でうつろいやすいものです(すなわち鬱病適応障害等)。第2軸の診断は性格学的な障害と考えられており、より根深く自我親和的であるが故に、それを変えることはより困難です。

あの後、ジョリーはこの問題にはるかに良く対処しており、自虐的傾向も減りました。境界性人格障害で、気違い染みた自暴自棄なことを止めて、快方に向かう人は決して多くはないのです。母親であることは彼女が採用した重要な"接着剤"であり、マドックスを養子にとって以来彼女は落ち着きを見せました。

彼女は、"より大きな目標"を見つけたようで、抑圧された気持ちを薬や他のもので解放してはいません。勿論、この病気の患者の多くはストレスや喪失に対して脆弱です。境界性人格障害を患うものにとって、どのような喪失もより複雑な過程を辿りやすい傾向にあります。

私はジョリーを扱ったことも診察したことも、会ったことすらありませんが、境界性人格障害は私の専門領域の一つです。それに関する会議に山のように出席していますが、私同様に何人かの発表者は、人生のある混沌とした時期に自分の選択で病院にいたと彼女が、それ相当のニュースで語ったのを覚えています。


これはほとんど10年前のことで、母親として目標を見つけ過ごした年月の中で、彼女は、(我々皆が持っている)古い悪魔を処する、新しい多くの応用方法を見つけたと私は思います。

私は仕事をサボってこのフォーラムに来ていることもあり、これがおそらく私が専門家として言える全てです。
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翻訳元の記事

中央日報日本語版にあったジョリーの記事。
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アンジェリーナ・ジョリー、精神病院への入院を告白
2003年09月21日16時44分 

  米国の女優アンジェリーナ・ジョリーさん(28)が、「誰かを殺したいという衝動」のため、3年前に精神病棟に入院していたことを告白した。 

  米芸能専門雑誌の最近号は「ジョリーさんが『監督で俳優のビリー・ボブ・ソーントンさん(47)と結婚式を挙げる直前だった2000年3月、極度の緊張感から悲しみを自制できず、殺人衝動にかられ、UCLAメディカルセンターに3日間入院した』と話した」という記事を掲載した。 

  またジョリーさんは今年5月、ソーントンさんと離婚する前の3カ月間「拒食症」に苦しんだことがあり、離婚後には「バイセクシュアル両性愛者)」だと告白していた。
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元記事


17歳のカルテ』が1999年の作品だから2000年というとその翌年にあたる。役作りの過程で自分の問題と客観的に向き合えたのかもしれない。

金正恩の映画を作ったソニーをハッキングした犯人が、アンジェリーナ・ジョリーの個人情報を握っていると脅迫した時は何かのパロディかと思ったが、どうも感情をぶちまけた人目に晒せないようなメールなどが多数含まれていたようで、そのことで彼女が相当参ってしまったというような報道もある。

それが原因となって『Unbroken』がどの賞にもノミネートされなかったのだとしたら、日本人にとってはめずらしく北朝鮮のグッドジョブだったという変な巡り合わせだ。

反日はどこからくるの』さんによると、映画『Unbroken』の背後で活動していたPOW(Prisoner of War=戦争捕虜)研究会の設立総会はPARCにて行われている。PARCの代表井上礼子氏の夫は日本赤軍重信房子を匿った容疑で逮捕されている。またPARCのもう一人の代表の教授はグリーンピースの理事でもある。

映画『COVE』や『Unbroken』の影には、日本を解体してよりよき社会を作るべく、日々たゆまぬ努力をされている人々の繋がりがあることを我々は忘れてはならない。

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アメリカ精神医学会が定期的に出す診断基準というものは、障害の根本的分類というよりかは、種々雑多の要因の方程式の解のようなもので、毎回大きく変わる。また、精神というものは、物理的なものに比べると、我々人間の合理的理解の限界の外側にあるものなのかもしれない。

個人的なことだが、私は境界性人格障害の診断にほぼ適合するような女性と付き合ったことがあって、彼女を理解しようとして、こちらの精神状態まで異常をきたした経験がある。

私はまったくの門外漢だが、個人的な経験から言えることは、このような精神の状態にあるものが少しでも安定を欠いている時は、溺れるものは藁をも掴むとでも言うような内向きの視線となる。本人がいくら努力しようと、周囲の人間を客観的に見ることはまったく出来ないし、極端な自己正当化と自己中心主義に陥る。

もし彼女がこのような障害を患っているのだとすれば、彼女の慈善行為は、セレブのお遊びよりかははるかに真剣なものだが、それは極めて内向きのものであって、社会的環境における治療の代替行為としての側面が強いと思う。

映画『Unbroken』はもしかしたら、彼女の攻撃衝動を「正義」という衣装のもとで発散させているのかもしれない。そのような形で人格が強化されることが彼女の為になるかは疑わしい部分もある。

この専門家のコメントを読んで私は彼女に同情の気持ちを覚えるようになったが、彼女の問題を知った上で彼女に近づいて利用しようとするもの達がいるのだとしたら、そのものこそ、まさしく悪魔のような存在だろう。

移民考 [フランス、タイ、そして日本]

移民考  [フランス、タイ、そして日本]

移民について、つらつらと考えてみる。 

今年に入って早々に襲撃を受けたシャルリー・エブド紙は、イスラム過激派によるテロの標的の一つに過ぎなかったが、世界の人々の関心は『言論の自由』をめぐる議論に集中した。

手元に統計資料があるわけではないので、大雑把な印象で語らせてもらうが、ネット上では、西洋人の多くが言論の自由を守れと声をあげ、ツイッター民は自分のツイートに #jesuischarlie というようなハッシュタグを貼り、それはそれまで共有されたどんなハッシュタグの数をも超えることとなった。"Je suis Charlie."は「私はシャルリー」の意であり、シャルリー・エブド紙への同情や支持のメッセージだ。一方日本では反対に、それまでのシャルリー・エブド紙の記事の風刺画があらためて紹介され、それらを見た多くのネットユーザーが眉を顰めた。股を開いたマリアがイエスを産むところや肛門を向けるムハンマドなど下劣極まりない風刺画のオンパレードだからであった。テロリストを賞賛するものなどいないが、多くの日本人がごく自然に「良識」というものを信じていることを指し示す証左ともなった。

西洋社会でテロを行うイスラム過激派の目的の一つは、西洋の人々の意識を『イスラム教キリスト教の文化対立』という構図に収斂させて、ヨーロッパでのイスラム教徒への反感を煽り、一部のイスラム教徒を自分たちの側に引き寄せることにあると考えられるが、シャルリー・エブド紙の襲撃はその目的に沿う結果となっただろうか。

ヨーロッパの人々の間に起こった反応について見てみると、興味深い逆転現象があるように思われる。

フランスで移民政策をメインに推し進めてきたのは、移民に対して理解ある態度をとってきたリベラルな共和主義者達であるが、彼らは今回のテロに対して言論の自由を訴えて過激派を激しく糾弾したであろう。反対に保守の側からはシャルリー・エブド紙の良識を問う声も出た。例えば保守陣営の代表とも言えるローマ教皇は「他人を害するならば口にすべきではない」として暗にシャルリー・エブド紙をも批判したのである。もちろんそれは今までシャルリー・エブド紙に攻撃されてきた「被害者」の声でもある。

なぜシャルリー・エブド紙が、キリスト教イスラム教に対する尊重を示す代わりに、それらを悪し様に下劣なやり方でこき下ろし得意気になるのか。それを理解するにはフランスという国家の成り立ちを考えねばならない。

現在のフランスの第五共和制体は、ソ連や中国と同じように革命によって成り立った政治体制の直系の血筋を引いている。革命によってそれまでの王制は崩壊、革命裁判によって、国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットは処刑、王太子ルイ17世も二年の幽閉中に死亡する。

また王権と結びついていた特権階級である聖職者は徹底的な弾圧を受けた。

「革命勃発以来、聖職者追放と教会への略奪・破壊がなされ、1793年11月には全国レベルでミサの禁止と教会の閉鎖が実施され、祭具類がことごとく没収されて造幣局に集められ、溶かされた。こうして、クリュニー修道院やサント=ジュヌヴィエーヴ修道院などの由緒ある教会・修道院が破壊されると共に蔵書などの貴重な文化遺産が失われた。破壊を免れた教会や修道院も、モン・サン=ミシェル修道院のように、牢獄や倉庫、工場などに転用された。エベールらは「理性」を神聖視し、これを神として「理性の祭典」を挙行した。ロベスピエールは、キリスト教に代わる崇拝の対象が必要と考え、「最高存在の祭典」を開催した。」

後にはナポレオンがローマ教皇と和解するが、このような共和政体の出自は革命の精神として今だに色濃く残り、現在の共和主義者達の中にも宗教に対する強い反感がある。

フランスが2011年に公共の場でのブルカ着用を法律で禁止した時には世界が驚いた。フランスという国を彼らが自称するような「自由の国」だと考えていたからだ。この法律にはさすがに国際人権団体アムネスティ・インターナショナルまでもが、「国家は人々に何を着るべきか指示すべきでなく、個人の選択の自由を認めるべきだ」と反発を示した。

しかし共和主義者の考える自由というアイディアは、宗教からの自由をも内包するものであり、これを理性主義とみなすことも出来ようが、別の言葉では世俗主義である。その世俗主義に則って、フランスの公教育の現場では、次々とキリスト教的なものが排除されてきたのであった。このフランスの根本にある世俗主義原理はライシテ原理と呼ばれる。このような歴史的文脈を理解すると、フランスにおけるブルカ禁止法がそれほどまでには突飛なものでないことがわかる。

またフランスの世俗主義は、共産主義がそうであったように、宗教が担ってきた道徳的役割を否定する面もあった。世俗主義者にとっては「良識」は相対的なものでしかない。このことが畢竟シャルリー・エブド紙の自由を尊重する西洋人と、その良識のなさを批判する日本人との間の分かれ目となったと考えられる。この点を見ると日本とフランスでは価値観を共有していると言えるかどうかは疑わしい。日本においては世俗主義者は少数派である。

フランス移民の中心は、特に戦後のめざましい経済発展期に労働力不足を補うために受け入れられた人々である。

現在日本においても労働力不足を補うために移民政策が議論されている。主にリベラルの人々が推進派であり、保守の人々が慎重派だ。特に中国人と韓国人は出身国と結びついた政治的活動を行う可能性が高いと警戒されている。

シャルリー・エブド紙の事件は、移民問題における日本の慎重論の立場を後押しすることになっただろう。しかし推進派も慎重派も、ヨーロッパの移民問題は国ごとに個別に深く観察することが大切であろう。

フランスにおいて移民政策を進め、彼らをサポートしてきたのはリベラルな共和主義者達だ。日本でもそうだが、概して共和主義者の人々は、移民に理解ある態度を取ろうとするが、移民を理解しようとはしない。リベラルは彼ら自身がイスラム教を理解するかわりに、リベラルが信奉する世俗主義という「真理」を彼らが受け入れるのが当然であると考えてきた。

そして移民の二世や三世も実際には公教育を通してフランスの世俗主義というものを学んできたのであった。しかし現在彼らの一部が、父母や祖父母が大切にしていた宗教へと回帰して行く現象が現在フランスにおいて見られる。その原因として識者は、現実の社会で差別や失業に直面し、彼らが教わった理念に対する不信感の産んだ帰結である、と説明する。つまり彼らの失業問題こそが問題の中心である、と。

それはそれでテロリストの出現に関する説明とはなるだろうが、社会に適応している移民の子孫の中にもブルカをつける人々が出てきていることは説明出来ない。何か大切なことを見落としててはいないだろうか。

フランスの政教分離主義が究極的に望んでいることは、学校や職場では「自由」なフランス人であり、家庭に戻るとキリスト教徒やイスラム教徒に戻る姿のように見える。しかしイスラム教に触れたことのある人なら、ある場所ある時にだけイスラム教徒である、という考えはあり得ない。イスラム教徒であるということは、いつどこにあろうがそこは神の家である、ということだ。

私の当該分野の知識は少ないので、単に問題提起として言わせていただくが、フランスの世俗主義という国家原理は彼ら自身が考えるほど普遍的なものではなく、反対に不寛容で狭量な思想であり、本来多様な文化を受け入れる土壌がないのではないか。フランス共和制のスローガンである「自由・平等・博愛」の「博愛」は最近ではより原義に近い「友愛」と訳される。フラテルニテは友愛、同胞愛の意であり、本来共和主義者の閉じたサークルに属するメンバー間の愛情を指し示す言葉なのである。そして誰でもがそのサークルに入れるわけではない。

現在フランスにおいては国民戦線のような保守派が移民に反対しており、総じてリベラル的傾向の強いメディアは彼等を批判的に報道する。

昨年の11月12日にNHKBS1で「ヨーロッパ 台頭するポピュリズム(Europe, The Rise of Populism)」というフランスのRoche Productionsというところが制作したドキュメンタリーを放送した。

イタリアの五つ星運動、フランスの国民戦線、オランダの自由党ハンガリーのヨンピクといった、現在ヨーロッパで勃興している保守政党についてのドキュメントで、一見公平さを装いつつも、内実は彼らを糾弾する内容となっている。反移民的であるというだけで、彼等を一方的にナチスに例え、人種差別主義者であるという視点に誘導するのである。あまりにも偏った見方と思われたが、フランスのリベラルの視点を知る上では参考になる番組であった。

番組の中である少年が語る次の言葉は率直な気持ちだろう。

「移民のもつ価値観は西洋文明となじみません。特にオランダのようなオープンな国ではね。」

また次の夫妻の発言もしかりだ。

夫「移民はオランダの文化に適応し自分たちの文化は脇へ置くべきです。このまま行くと20年後にはオランダ人のアイデンティティーが完全に変わってしまうでしょう。そうなったらオランダという国が認識できなくなってしまいます。」

妻「オランダ語だって話されなくなるんじゃないかしら。私たちの言葉が消えてしまうわ。」

番組の中では上記の発言は人々の間に人種差別主義が拡がっているという文脈の中で描かれている。移民の問題は複雑であり、その文化的適応には深く練られた政策が必要であろう。しかし「高尚な」理念に浸って、フランスで育てば自然とフランス人になるとばかりに闇雲に移民を受け入れ、適当な対策も講じず、弱者を救えと条件反射的に移民を支持してきたのは彼等リベラルが率先してやってきたことであろう。そして政策の矛盾が露呈するや否や、反省するどころかその責任をすべて保守勢力ににすべて押しかぶせようとしているように見える。

一昔前までは、西欧において移民に関して疑問を公言することは出来なかったと言う。人種差別主義者とリベラルメディアから激しく攻撃されたからだ。リベラルは彼らに反対する言論の自由を認めようとしなかった。しかし現実の中で生じる軋轢はついには人々をして路上へと駆り出したのである。これに対するリベラルの焦りが次の言葉には感じられる。

「主導者はオランダの寛容さを逆手にとって移民を激しく攻撃するという新しい戦略を編み出しました。」

番組の最後は次のようなナレーションで締めくくられる。

「変わり続ける社会の中で、自分たちが何者であるかという確信を人々は持てなくなってきています。ウィルダースはオランダ人に共有できそうな考えを提供しました。それは、オランダ人を定義する時、イスラム教徒ではない、ということを前提に据えたものだったのです。アイデンティティーの模索はポピュリスト政党が票を集める要因の一つとなっています。」

「自分たちが何者であるかという確信」を持てないのは、これを語っているリベラルの方ではなかろうか。保守の人々は自分たちが何者であり、何を守って行きたいかを番組の中でもはっきり語っている。それに対してリベラルは答えを持ってはいない。リベラルは条件反射的に移民を支持してきたが、それが破綻しかかった時、その責任を全て保守に押し付けているように見える。私がここで言いたいのは、人種差別を擁護しようと言うのではない。フランスの移民問題で、メディアでは一方的に保守が責められているが、移民問題の歴史的原因はメディアを含むリベラルの責任に帰するところが多いのではないか、ということである。

【タイの移民】
ここでアジアに目を転じてタイを見てみよう。国境が周囲に開いているタイはラオスミャンマーやインドや中国などから歴史的に広く移民を受け入れてきたが、それは南部の一部の地域を除いてはうまく行っているように見える。そして移民をうまく束ねている存在は、フランスのリベラルな共和主義者なら嫌悪するであろうタイの国王だ。

タイ国民が王様を愛するように移民達もタイにやってくると王様を愛すようになり、王様の仏教のダルマの下で、彼らのヒンドゥー教、イスラム教キリスト教といった信仰も保護されるのである。

そして国内でどのような政治不安が起きようとも、国王のお声がかかると皆静かにそれに従う姿を我々は何度も目にしてきた。

さらに南に下ってインドネシアの王様について考えてみる。インドネシアでは王政は崩壊したが王家は各地に若干残っている。1997年のアジア通貨危機以降、国中で暴動や略奪が起きたが、ジョグジャカルタでは起きなかった。ジョグジャカルタの王様が出てきて平静でいるようにと人々に呼びかけたからだ。当時私はインドネシアにいたが、そのことを耳にし、また記事でも読んだ。このことは西洋人の耳目をも驚かせたようで、ロンリープラネットのようなガイドブックにまで次のように書かれている。

「今日独立戦争から50年以上経過しているが、ジョグジャカルタの王家は盲目的な献身を民から受けている。実際1997年5月の暴動で他のジャワの都市を苦しめた略奪や放火からジョグジャカルタを救ったのは、スハルト体制に反対する学生デモの怒りを鎮めたハメンクブォノ10世手による調停であった。」

タイの人々やジョグジャの人々が王様を愛するのは上で語られたように「盲目的(slavish)」であるからではない。それは歴史的経験によるものでもある。ジョグジャに近いソロにも王家は残っているが、ソロの王家はジョグジャほど民の信奉は受けていない。外国勢力が迫った時、ジョグジャの王は民とともに戦ったが、ソロの王は国を売り渡したからである。またタイの王が国民から信奉を受けているのも、帝国主義の時代に賢明な王の判断で極東アジアにおいて、唯一日本とともに独立を守り切ることが出来たからである。

どのような政治体制であれ、それを司るのは人間であるから、その政治体制が上手く行くかどうかは人間次第だ。王制であろうと民主制であろうと同じことだ。

だからある政治体制が絶対的に正しいということはあり得ない。その点では、異なる政治体制への盲目的信者同士が相争ってきた現代よりは、循環政体論を説いたポリュビオスのような哲学者がいたギリシャ時代の方が、人々は現実的視点を持っていたのかもしれない。

しかし上述の歴史的経緯から、フランス人はフランス革命を誇りとし、王制を嫌悪する。アメリカにもまた同様の雰囲気があるらしい。イギリスからの独立革命を通じて成立した民衆の国家であるからだ。このことに関してマイケル・ヨン氏が書いている文章は以前紹介した。

「私はアメリカ人として生まれた時から王を拒否するよう育てられてきた。これが我々の教育法であり、学校で教わるものであり、そこにはそれ相当の理由もある。」

このことは日本人にとっても重要な指摘だ。アメリカ人はその教育を通じて日本の天皇に対しても好感を持っていないと考えられるからだ。

マイケル・ヨン氏自身ははタイの王様を愛しており、タイにいる外国人が抱いてしまうようになる王様への気持ちについても吐露している。

「私は生まれついてのアメリカ人であり、アメリカ人は生まれた時から王制に対して疑問を抱くよう教えられている。だからプミポン国王はタイと人類一般にとって、天からの授かりものであったと私が言ったのでは役不足だ。世界には、あと何人かこのような王がいても良いと思うが、しばらくは目にすることはなさそうだ。プミポン国王は今世紀の最も特別な人物として、歴史の中で注釈をつけられるようになるだろう。」

タイで王様の誕生日に黄色い服をきて、王宮前広場に行けば幸せな気分になれる。人々の王様に対する愛情と信頼、それに応えている王様の国民に対する愛情と仏教のタム(ダルマ)に基づく寛いお心がこの国を覆っていることを感じられるからだ。

タイ人からすれば、国家の制度という無機質なものを最上位に置くことはなんとも人間味や心のない国の形に見えるだろう。

【日本の移民】
フランス、タイと上記で見てきたが最後に日本の移民の問題について考えてみたい。日本の移民問題には二つある。これからの移民問題とこれまでの移民問題だ。

タイの例を何故持ち出したかというと、日本での移民問題の成功の鍵を握るのは天皇陛下の存在ではないかとも思われるからだ。

以前どこかで読んだ話だが、確かあるフィリピン人のお嫁さんが、「天皇陛下は毎日国民の為にお祈りされてるのよ」と、どこからか話を聞いてきて以来、ごく自然に陛下への崇敬の念を抱いている、という打ち明け話があった。外国人にとって天皇陛下は左翼リベラルが喧伝するほど抵抗ではないのかもしれない。

ところが現在の日本で最大の移民集団である在日韓国人朝鮮人は、反天皇制の中心勢力の一つとなっている。韓国政府から給料をもらっている公務員のような民団、テロ国家北朝鮮の手先である総連、外国勢力と結託する共産主義者たちの活動を長い間野放しにしてきたせいだ。

現状のままであれば、日本に移民のコミュニティーができれば過激反日勢力はすぐにそこに食らいついて、彼等を利用しようとするだろう。そしてリベラル一般がそれを後押しする。

彼等は移民のためと言って近づくが、実際は移民を日本に溶け込ませない。民団の歴史教育は極めて反日的であり、そのせいか、国籍取得が可能であるにも関わらず、多くの在日の人々が国籍取得をせず今に至っている。

2009年にフィリピン人のカルデロンさん一家の強制退去問題が注目されたことがある。両親は不法入国と不法滞在を犯しており、不法入国の方は公訴時効が成立していても不法滞在の罪は問われた。結果として両親のアランさんとサラさんは退去処分となるが、ノリコちゃんは叔母さんが保護者となり、在留特別許可を得て日本に留まることになった。カルデロンさん一家の支持者は法務大臣の裁量を期待して、一家全員の在留特別許可を求めて嘆願を繰り返したものの、願いは叶わなかった。

一般の日本人が彼等の為に温情を求めても不思議はないし、在特会のメンバーが彼等の強制退去を求めるデモをしたことは個人的には嫌な気持ちがする。しかし、そのデモに使う横断幕を引きちぎって逮捕されたり、非暴力のデモ隊に何度も襲いかかろうとして警察官に取り押さえられたり、ペットボトル投げつけたり、唾を吐きかけたり、デモ出発の予定地である公園の施設にはスプレーで落書きしたもの達がいた。カルデロンさん一家の支持者の中心は、温情を求める一般の日本人とはかけ離れた存在であった。

支持する人々も、いわゆる反日色の強い弁護士、学者、そして在日の組織などであった。

これからの日本の移民問題についていろいろと議論する前に、まずこれら移民を食い物にする反日勢力の除去が最初の課題となるだろう。

売春の『強制性』をめぐるアメリカの議論

売春の『強制性』をめぐるアメリカの議論
(ドラマ『ホワイトハウス』を参考にしながら)

ザ・ホワイトハウス』という政治ドラマをご存知だろうか。大統領府と彼のスタッフをめぐる物語で、毎回多数の政治的事案と取り組む彼らの姿が描かれており、アメリカ人自身も学ぶことが多くあったと思う。スタッフにはクリントン政権のスピーチライターも入っていて、エミー賞の作品賞を実に四年連続で受賞した。日本でもシーズン3までNHKで放映された。

今年は戦後70年ということで、中国や、そして韓国までもが歴史問題で日本を責めようと色めき立っている。

そこで慰安婦や戦争責任追及問題でより良き理解を得るためにこのドラマのあるエピソードを紹介したい。

慰安婦問題に関しては日韓の問題を飛び越えて、今や米中を軸に世界を巻き込もうとする動きもある。

ネット上では、北朝鮮、韓国、中国、あるいはそれらに操られた在米市民団体が、慰安婦問題を扇動している、という陰謀論めいた解釈も多い。

勿論、それらのグループ一つ一つは慰安婦問題を政治化する上での重要なプレイヤーであることは否定しない。ただ、慰安婦問題や日本の戦争犯罪を追求する世界抗日戦争史実維護連合会のような団体が、中国などの傀儡組織であるという見方は、事実の極端な単純化であろう。

世界抗日戦争史実維護連合会については、実際に彼らのメーリングリストの一員でもある遠藤誉氏によると、本来彼らはアメリカを中心とするリベラルな華僑や韓僑の集まりであり、為に、以前は中国共産党全体主義とも対立する存在であったという。

そんな彼らがアメリカのリベラル勢力を動かして、アメリカ全体を日本の戦争犯罪を糾弾する方向へと持って行く勢力を形作った。

そこで我々は、彼ら華僑・韓僑も含めた、アメリカのリベラルという勢力を、慰安婦問題を語る上での、もう一つのプレーヤーとして考えてみないと慰安婦問題の全体像は見えてこないと思われるが、このアメリカのリベラルというもの、ここ日本にあってはなかなかその姿が見えにくい。

世界抗日戦争史実維護連合会の華僑や韓僑が反日活動を行うのには、彼ら自身の民族グループにとっての利益や遠隔地ナショナリズムから説明出来る部分もあるだろうが、日本と歴史的にも関係ない他のアメリカのリベラルが何故に日本をひたすら糾弾しようとするのか。

そしてそういった動きの中で、アメリカの有名女優が反日的映画を作ったり、それらに同調する日本女性たちが不思議な動きをして、多くの日本人を悩ませているのが昨今の実情だ。

このようなアメリカのリベラルの動きの一端を、このドラマのエピソードがよく伝えていると思ったのでご紹介することにした。

ドラマというものは、知識を伝えるという面では不充分かもしれないし、所詮フィクションにすぎないが、書物にはない「空気」を伝えてくれるということに、優れた脚本家の手によるドラマの良い点がある。

では以下に、ドラマの中のシーンを紹介するので実際に読んでみてもらいたい。勿論ドラマ自体を見る方が良いので、ビデオ屋に足を運んでいただければ一層ありがたい。但し、日本語の字幕は字数制限があるので、その点に関しては忠実な翻訳ではない。だが私の翻訳も適当である。

一番最後に私の短い締めくくりのコメントがあるので、面倒な人はそこまで飛ばしてもらっても良い。

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【『ホワイトハウス』3rd シーズン  エピソード8について】

 原題は"The Woman of Qumar"。例によって様々な政治的事案が同時並行的に語られるが、その中から、フェミニストのエイミーに関する部分のみを以下に抜き出した。

バートレット政権は民主党政権であるので、リベラルなフェミニストは支持母体の一つである。しかし彼女たちを過激であると考える次席補佐官ジョシュにとって、フェミニストは、共和党の支持母体である中絶に反対する宗教右派と同様に、厄介な存在であった。

ある日、大統領夫人に尻を叩かれてジョシュは仕方なくしぶしぶ彼女と会うことになる。彼女の主張は国際条約の草案の中の「強制売春」という文言から「強制」という二文字を省くことであった。二人の話は当然のように平行線を辿るが、自分の意見を主張し合う中で、何故か互いに惹かれていくように…という辺りもドラマ的面白さではあるのだが、本記事の趣旨は会話の中身の方だ。

アメリカの政治ドラマには性に関するスキャンダルの話題が多い。この『ホワイトハウス』にしてもその第一話からして、公務にあるサムの買春問題であった。その是非はともかくとして、アメリカには性の問題に関して、日本よりもはるかに多いこの議論の積み重ねがあると考えておくべきだろう。

原案作成には三人の女性の名が見える。それをもとにしながらも、脚本家ソーキンは、多くの男性が言いたいけれど、批判を恐れてなかなか言えないようなことも、ジョシュの口を通して自由に語らせているようだ。



[シーン1(4:43~): ジョシュ・ライマン次席補佐官とアビー・バートレット大統領夫人との会話]

ジョシュ「ご用件は何でしょうか」

アビー「エイミー・ガードナーから手紙が来たの」

ジョシュ「そいつのCCは、受け取ってます」

アビー「かなり怒ってるみたいだけど」

ジョシュ「エイミー・ガードナーはいつだって怒っていますし、そんなことには時間を割くつもりは…」

アビー「同意出来ないわね」

ジョシュ「僕もです。彼女の言葉は熟考に値します」

アビー「そうだと思ったわ」

ジョシュ「冗談です」

アビー「どっちでもいいわ。メールには、全米女性機構、男女同権行動連盟とあと10個ぐらいの女性のグループの連名のサインもあるの。あたし来週ウィーンに行かなきゃいけないんだけど…」

ジョシュ「正直言って、大統領夫人、お言葉を返すようですが、彼女たちのは過剰反応です。たったの一言をめぐって我々は話し合って来たんです」

アビー「国際条約の効力もその一言で劇的に変わるんじゃないの?」

ジョシュ「そんな劇的ですかね…」

アビー「今の草案は『強制売春』に言及してるけど、その他の様々な形態の売春や風俗産業は除外してんのよね?」

ジョシュ「う〜ん、それは検察官の…」

アビー「エイミーは言うんだけど、国連が『強制』という二文字を外さない限り、起訴することはほとんど出来ないんだって」

ジョシュ「…もう彼女と話したんですか?」

アビー「そう、そしてあなたも彼女と話して」

ジョシュ「ええっ……本当に話さなきゃ駄目ですか?」

Josh: Yeah, what can I do for your ma'am?
Abbey: I got a letter from Amy Gardner. 
Josh: Yeah, I was cc'd on that.
Abbey: She seems pretty irate.
Josh: Amy Gardner is always irate about something and I wouldn't give it a time.
Abbey: I haven't agreed with that.
Josh: Me too. I think it deserves a lot of thought.
Abbey: I thought you might.
Josh: I was kidding.
Abbey: I don't care. The letter was cosigned by NOW(*1), the Women's Action Leagues and about 10 women's groups. I've gotta go to Vienna next week.
Josh: Honestly, ma'am, due respect, I think they're overreacting. We're talking about one word.
Abbey: Isn't this one word that dramatically alters the effectiveness of the treaty?
Josh: I don't know how dramatically.
Abbey: The current draft says "forced prostitution" excluding other a lot of types of prostitution and sex trafficking?
Josh: Well, I suppose that's for prosecutors…
Abbey: Well, Amy says that unless the U.N. removes the word "forced" it's gonna be difficult to prosecute at all.
Josh: You have spoken with her?
Abbey: Yes, and I'd like you to do the same.
Josh: God, really?

[シーン2: エイミーのフェミニスト組織の連合があるフロアのオフィス]

エイミー「これ、なんだかわかる?」

ジョシュ「売春の国際地図?」

エイミー「そう。だれが作ったかわかる?」

ジョシュ「ああ..アメリゴ・ベスプッチ?」

エイミー「ううん、それ可笑しいわね、ジェイ、お宅の国務省よ」

ジョシュ「君の国務省でもあるんだぜ、エイミー」

エイミー「そうね、でも私のものであるよりも、もっとあなたのもんだわ」

ジョシュ「君がファースト・レディーに手紙を書くたびに彼女の気合が入るんだ。女性の為に充分にやってないと、罪の意識に駆られるから」

エイミー「彼女は女性の為に充分にやってるとは言えないわ」

ジョシュ「……で、なにがお望みなんだ?」

エイミー「聞いてくれて嬉しいわ」

ジョシュ「はいはい、僕はもっと嬉しいよ」

エイミー「今の草案は強制売春のみを性的搾取として扱っているのは強制売春のみで、他の種類の売春はそうじゃないわ」

ジョシュ「うん」

エイミー「例えばね、オペア(訳注: ベビーシッターなどをしながら住み込みで学校に通う仕組み)の広告に応募して、結局売春宿で1日15時間も働くことになり、人質に取られた形でわが身を拘束されて、決してお金を払い終えることは出来ない」

ジョシュ「ああ…」

エイミー「そんなのは最悪のシナリオじゃないわ。最悪のシナリオっていうのは、5日前にベセスダのストーニークレスト通りで四人の13才のタイの少女たちが、打ち捨てられた家の中で首を吊ってるのが見つかったような場合ね。地球を半分回ったようなところじゃなくて、ベセスダよ。窓にはシーツがかけられ、ドアは三重にロックされ、ベッドの支柱に手錠が架けてあった。四枚切り用のトースターを買う為に娘たちをベビーシッターとして売ったのよ」

ジョシュ「なんでそれが強制売春じゃないの?」

エイミー「この階に山のように弁護士はいるけどね… 過去2年の間に10万人の女性が、おままごとが似合うような少女も含めて10万人の女性が、この国に連れてこられて売春を強制させられたの。そのうち何人我々が起訴できたと思う?」

ジョシュ「不充分な数なんだろ」

エイミー「250人。あんたみたいな男たちが、さらにそれを難しくしようとしてるの。それでファーストレディーに文書を出したっていうわけ。」

(中略)

ジョシュ「あの二文字は落とせないよ」

エイミー「どうして…」

ジョシュ「我々だけがこの世界に生きているわけじゃないからね。売春はドイツでもトルコでもオランダでも合法だし、もしそれらの国を遠ざけたら…」

エイミー「条約に調印しないだけでしょ」

ジョシュ「多くの国が調印すればするほど、条約はその効果を発揮するのさ」

エイミー「条約がカスになればなるほど、条約はカスになる」

ジョシュ「それはよく使い古された詭弁だ」

エイミー「ちょっと、私ふざけてなんかないわ。女性の票は単に投票者の半分ってだけじゃないのよ。それは選挙の勝敗を分ける票差なのよ。」

ジョシュ「じゃあ、他に誰か投票する人がいるのかい?」

エイミー「知らないわ。だけど連邦裁判所には充分な女性判事を指名してないでしょ。じゃあ、あなたのとこの他の候補を支持することにするわ」

Amy: You know what this is?
Josh: A Map of global trafficking in prostitution?
Amy: Yeah. You know who drew it?
Josh: Ah...Amerigo Vespucci?
Amy: No, that's funny, J. It was your State Department.
Josh: It's your State Deparment too, Amy.
Amy: Yeah...little more yous than mine.
Josh: Every time you write a letter to the first lady, she get's in gear because she feels guilty that she's not doing enough for women.
Amy: She's not doing enough for women.
Josh: What would you like?
Amy: I'm glad you asked.
Josh: Not half as glad as I am.
Amy: The current drafted document says only forced prostitution, and not other types of prostitution, is sexual exploitation.
Josh: Yes.
Amy: What about someone who answers an ad for an au pair and ends up working 15 hour shift in a whorehouse, where they're held hostage and can never pay after that?
Josh: Yeah....
Amy: That's not the worst case scenario. The worst case scenario was 5 days ago, when four 13 years old Thai girls was found having hanged themselves in an abondoned house on Stonycrest Lane in Bethesda. 
Josh: Yeah....
Not halfway around the world, Bethesda. Sheets over windows, triple locks on doors, no phones, handcuffs, hanging off the bedposts. For the price of a toaster, their parents had sold them to works as babysitters.
Josh: How is that not forced prostitution?
Amy: I've got a whole floor full of lawyers who......  In the last 2 years, 100,000 women including girls who should be playing with Easy-Bake Ovens…100,000 were brought here and forced to work as prostitutes. You know how many cases we've prosecuted?
Josh: Not enough.
Amy: 250. You guys are about to make it harder, so I dropped the first lady a note.

………………………………………

Josh: We can't drop the word.
Amy: Why?
Josh: Because we're not only ones living in the world. Prostitution is legal in Germany, Turkey, Netherlands, and if we alienate these countries...
Amy: They don't sign the treaty.
Josh: The more countries that sign, more effective it is.
Amy: The more toothless the treaty, the more toothless it is.
Josh: That's a permiating syllogism.
Amy: Hey, I'm not screwing around. The women's vote isn't just a half your constituency. It's the entire margin of victory. 
Josh: Who else are you gonna vote for?
Amy: I don't know. But you haven't appointed enough women to the federal bench. So... We will hold up your other nominations.

[シーン3: エイミーを彼女の出先で待ち構えたジョシュが、オフィスまで戻る間に歩きながらなされる会話]

ジョシュ「エレノア・ローズベルトがかつて、国連総会で演説したことがあるんだぜ。売春を合法化しようって。」

エイミー「エレノア・ローズベルトって同性愛者だっけ、違った?」

ジョシュ「国際問題担当の次官とレジーナ・ピアースが国連で、我々の法律顧問と同席して『強制』の代用語を考えることになった(と、彼女の意見を容れて対策を講じたことを説明)」

エイミー「聞いたわ」

ジョシュ「それで?」

エイミー「驚いた」

ジョシュ「良かった」

……………………

ジョシュ「女性の売春する権利を抑圧しないで、どうやって売春を非合法とすることが出来るんだい?(と、再び議論をふっかける)」

エイミー「ヘロイン常用者の権利を抑圧せずに、どうやってヘロインを非合法に出来るの?」

ジョシュ「ヘロインが非合法なのは、体に悪いからさ。」

エイミー「娼婦もそう。」

…………………………

ジョシュ「(少し興奮して) 女性がその体を使ってやることに政府はあれこれ口を挟むべきではないと君自身が言ってるくせに、どうしたら僕は君を偽善者と呼ばないでいられるか教えて欲しいよ」

エイミー「あなた少しセルフ・コントロールを学んだ方がいいんじゃなくて?」

ジョシュ「………」

エイミー「売春はお金の為に、女性が男性から服従を強いられることなの。」

ジョシュ「お金は女性のとこにいくんだぜ。」

エイミー「そういう場合もあるわ、でも「大きくなったら娼婦になりたい」なんて言う娘は聞いたことないわ。経済的事情から無理やりやらされてんのよ。緊急の経済的必要性が、強制という形をとって表れるの。」

ジョシュ「僕の部屋に侵入してステレオを盗む奴も同じ理由からだな。」

エイミー「彼は刑務所行きね。」

ジョシュ「そうさ。何故なら、部屋に侵入してステレオを盗んだから。そんなことは起こって欲しくないって皆思う。でもこの理屈が他の場合にも使えるとは限らない(売春は人に迷惑をかけない、の意)。少しの間でいいから、これが女性の問題である、ということを忘れてみなよ。法律は抑制にはなっていない。娼婦はイエローページに広告を出している。我々がやってることは、犯罪的環境の中で、さらに犯罪と呼ばれるものを増やすことに過ぎないんじゃないか?」

Josh: Elearnor Roosevelt once made a speech to the U.N. General Assembly saying we should decriminalize prostitution.
Amy: Eleanor Roosevelt was the one who liked hats, rlght?
Josh:The undersecretary for Global Affairs and Regina Pierce will sit with our legal adviser at the U.N., look at alternative language.
Amy: I heard.
Josh:So?
Amy: Indeed.
Josh:That's right.
………………………

Josh:How is making prostitution illegal not suppressing woman's rights?
Amy: How is making heroin illegal not suppressing a heroin user's rights?
Josh:It is, but heroin is bad for you.
Amy: So's being a prostitute.
Josh:How can I not call you a hypocrite when you say the government shouldn't tell woman what to do with their bodies?
Amy: Excercise some self control, I guess.
Josh: ………
Amy: Prostitution is about the subjugation of woman by men for profit.
Josh:Profit goes to the women.
Amy: In some cases. But I know of no girl who says, "I want to be a prostitute when I grew up." They're forced to do it out of financial circumstances. Dire economic need is a form of coercion.
Josh:But the guy who breaks into my apartment and steals my stereo does it for the same reason.
Amy: And he's going to jail.
Josh:Yeah. Because he broke into my apartment and stole my stereo...and nobody wants that happen to them, but you can't say that about the other thing. Forget, for a second, that it's a women's issue. The law isn't a deterrent. Prostitutes advertise in the Yellow Pages. Aren't we just serving to create more criminals in a criminal environment?

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エイミー役のメアリー=ルイーズ・パーカー(Mary-Louise Parker) はテレビドラマ『エンジェルス・イン・アメリカ』で精神的に不安定な女性を演じていたが、南部なまりらしいが、彼女独特の喋り方と雰囲気があって、個人的に気に入っている役者である。

このドラマの中では、フェミニストの闘士でありながら、女性らしさも併せ持つという役柄を演じており、またその硬軟巧みに使い分ける話術から、視聴者にとっても、彼女の考えに共感するしないは別としても、一定の理解を向けやすい役柄設定となっている。

しかし実際のところは番組の中でも、大統領夫人を動かし、ジョシュを説得し、官邸が押す候補者以外の裁判官を支持するなどとやんわりと脅迫したり、自分たちの持つ力を誇示したりしながら、半ば気の進まない次席補佐官ジョシュに彼女の要求を受け入れさせるという手腕を発揮している。

彼女が大統領夫人に出した手紙の中で、共同署名した団体としてNOWの名前が挙げられている。NOWとはNational Organization for Women(全米女性機構)の略であり、1966年にアメリカで創設されたフェミニスト団体である。

このエピソードの初回放映は2001年の12月28日だから、ソーキン達が脚本を書いたのは、2000年から2001年の間であろう。ところで2000年には「日本帝国情報公開法」という日本の戦争犯罪を調査する為の法律が上下両院で可決される。

実はこの法案の可決に大きな力を及ぼしたのがNOWであり、そのNOWを動かしたのが、在米の華僑や韓僑であったと、アメリカの反日の動きを早くから調べてきた前述の遠藤誉氏は語っている。

「……その結果、ようやく「日本帝国情報公開法」が制定されたのである。これにより公開された日本の戦時犯罪行為は実に約800万件。ここにたどり着くまでには、在米華僑華人だけでなく在米コーリアンによるアメリカの退役軍人や人権保護団体の協力や国会議員への、並々ならぬ働きかけがあった。特にアメリカ女性協会(National Organization of Woman)の力は大きかった。」

ソーキン達が脚本を書いた時点では思いもしなかったと思うが、やがてその動きは2007年の米下院外交委員会での「従軍慰安婦の対日謝罪要求決議」へと繋がっていき、「強制性はなかった」という日本の主張が、多くの人から白い目で見られることとなった。

私は日本の主張の仕方が間違っているとは思わないが、日本を糾弾するNOWの女性たちにとっては、「強制性がない」という文言がまさに詭弁であり、そしてそのことは、彼女たちにとって過去のことではなく、まさに現代のこの社会において彼女たちが戦っている問題なのであるようだ。

昨年の四月に訪韓したオバマ大統領が、「(慰安婦は)甚だしい人権侵害だ」と語った時、韓国人は日本に勝ったと飛び上がって喜んだ。一方の日本人はこのオバマ大統領の発言に失望と怒りさえをも感じたのであった。

西尾幹二氏はそれに先立って、外国人記者クラブでの記者会見で、占領軍が日本で行った数々のレイプまで持ち出してアメリカの無理解に対して反撃した。

しかしドラマの中のジョシュとエイミーの会話を聞いていると、オバマ大統領もそういう発言をせざるを得ないように追い込まれていたと見るべきかもしれない。

その後の韓国の自爆的行動で、慰安婦問題も少し落ち着きを見せたように見えるが、実際は中国などがしかけてくる歴史戦はこれからが本番だ。

日本政府も民間も、アメリカの反日勢力のどこに絞って対策を講じるのが最も効果的かをしっかり見定めた上で、事にかかっていかねばならないであろう。

韓国における拉致・監禁・人身売買事件

韓国における拉致・監禁・人身売買事件

日本のメディアは中国・韓国で起きている深刻な出来事についてはほとんど報道できない。だから我々はそういうことについて過去の長い間、無知であることを強いられてきた。

しかし、最近では韓国人のシンシアリーさんのような人が、日々韓国で起きている出来事をリアルタイムで報告してくれる。そういったことよって我々の韓国に関する知見は多いに広がりつつある。

ここでは日本の事件と比較する為の個人的な資料として、シンシアリーさんの過去数年のブログを主なソースとして、そこから韓国における拉致・監禁事件・人身売買を拾い出してみた。既に彼の本の中で紹介されているかもしれないが、興味のある人は覗いていってください。

記事内容は適宜省略してあるので、詳細は各項目につけられたリンクから元記事を辿って欲しい。

各項目の冒頭の年月日は、シンシアリーさんが参照したニュースの日付である。

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1987年発覚
兄弟福祉園事件

これだけは少し古い事件であるが、規模も大きく印象的な事件であるので挙げておく。シンシアリーさんは、この事件を「韓国のアウシュビッツ」と読んでいる。

「兄弟福祉園は1975年、釜山に設立されました。浮浪人(ホームレスなど)を受容するための施設です。三千数百人を受容したそうですから、今でもそうですが、当時としては物凄い規模でした……これ(アジア競技大会ソウルオリンピック)を成功させるのは全国民の「使命」でした。浮浪人を何とかするのは、当時、韓国の悩みでした。国家イメージを悪くするそれら浮浪人を減らすためにも、兄弟福祉園みたいな施設はかなり役に立つでしょう。

こういう背景に守られながら、兄弟福祉園の暴走が始まります。受容した人数に応じて国家補助金がもらえるというシステムを利用し、「狩り」が始まったのです。

住民登録証が無い人、ホームレスはもちろん、駅で普通にTVを見ていた市民にいたるまで無数の人々を強制連行しました。彼らを待っていたのは、監禁、暴行、強制労働。その数は3500~3900人に及ぶとされ、12年の間、551人(今年3月の最新集計)の死亡が確認されています。一部の 遺体は300~500万ウォンで医科大学の解剖学実習用に売られました。

(SBSの)インタビューによると、「私が7歳だったけど、もっと幼い子供もいた」、「ネズミを行きたまま食べた(栄養摂取のため)」とか。

1987年、35人が脱出し、この件が外に知られるようになります。兄弟福祉園の園長など5人が拘束されましたが、園長は「横領罪」だけで、僅か2年6ヶ月で自由の身となり、2011年まで福祉施設を運用していたことが確認されています。

被害者たちは10年以上も監禁されていた人もいるし、それから社会に適応できなかったことは容易に想像できますが、彼らへの賠償などは何もありませんでした。中には本を書いたりして自分なりの抵抗を試みた人もいますが、無駄でした。「兄弟福祉園事件」という言葉だけがかろうじて国民の記憶に残っているだけです。2013年12月になって、やっと被害者たちは国を相手に真相調査と賠償を要求しましたが・・・勝つ確率は非常に低いとしか言えないでしょう。」

兄弟福祉園事件 その2

「・もっとも記憶に残るのは、とにかく食べ物が無かったということ。各種花はもちろん、ムカデなどを食べた
・「お兄さん」たち(施設の中でも比較的に力の強い男たちのこと)は、掃除中に生まれたばかりのネズミが見つかると、栄養のためにそのまま生で食べた。
・性暴行はあまりにも普通に行われていた。主に子供たちがやられた。子供たちは性暴行の意味すら分からなかった。ただ、拒否すれば半殺しにされることだけは分かっていた。施設の警備や教官だけでなく、入園者の中でも強い「お兄さん」たちは弱い人たちをレイプした。
・証言者は男だが、それでも「やられた」という
・暴行は(3000人以上の人)ほぼ全員が経験した。暴行といっても「半殺し」である。暴行された人の中には病院に運ばれ、名前と「病院一号」というリストが書かれる人もいた。帰ってくることも、そのままリストが消されることもある
・拷問などで体が使えなくなった人も多い。Hさんの場合、冬の日に裸にされ、冷たい水を浴びせられる拷問を受けた。今でも冷たい水でシャワーすることが出来ないという
・園長が2年6ヶ月の刑で済んだのは、監禁とか暴行とかそういうのではなく、単純に(国家補助金の)横領だけで処罰されたため。兄弟福祉園の問題そのものに関しては処罰すら受けていない
・「兄弟福祉支援財団」として今でも財団が残っている

2011/7/3
娼婦の奴隷契約

「ここ(浦項)では昨年7月7日から1年間、風俗店の女性が8人も自殺しました。イ某氏が自身の家で遺体で発見されたのが去年の7月7日。以後、2~3日間隔で二人目、三人目の女性が自殺しました。所謂「浦項(ポハン)怪談」です。四人目が自殺してから3ヶ月の間があったけど、自殺はそれからも続きました。10月にも、今年1月と3月にも自殺事件が発生した。今年6月13日には八人目の自殺者が出ました。これは、連続自殺ではありませんでした。「連鎖自殺」でした。

韓国の経済関連ニュースで「奴隷契約」という言葉を聞いたことはないでしょうか。人にお金を貸して商売をさせながらも、絶対返せない条件を付けることです。服を貸したからいくら、部屋を提供したからいくら、保護してやったからいくら、・・・代表的なのが売春ですね。ちなみに、芸能界などにも普通にあります………

今回の自殺事件も、風俗店の女性たちは先払い金と高い利子償還に苦しめられていました。SBSの取材結果、風俗店の女性たちは先払い金を返すためにまた別の借金・・現金、カードなどに手を出すしかなかったそうです。職業のせいで借金の保証をしてくれる人がいなかったため、結局女性たちは(同じ処遇の)風俗店の女性同士で互いに借金の保証人になったのです。1人が自殺すれば、その借金が次の人に移ることになるのです。 それが「連続」ならず「連鎖」自殺の正体でした。

どうして浦項地域に集中していたかというと、この地域の風俗店の事業主たちが女性が借金を返さなかったり逃げたりすることを防止するために地元の浦項出身を好んだからです。 女性たちは近く(地元)に家族がいるため、家族が被害を受けるのを恐れて逃げることも出来ないからです。放送では地域警察と風俗店の癒着関係も一因だと判断しました。ある風俗店女性は製作スタッフとのインタビューで「取り締まりの前には前もって知らせてくれる」「刑事たちも風俗店の会食によく来る」と話しました。」


2011/11/28
大学生を使ったマルチ商法、監禁も

「100ヶ所余りの合宿所を整え合宿を強要、上位販売員を選任して学生たちの携帯電話と持ち物を管理するなど「教育」を徹底し、学生たちが両親からお金を受け取ったり貸し出しを受けたりして物品を購買するようにしたとのことです。その数、学生と親を合わせて4118人。家に帰るという学生には1対1面談から事実上の監禁、脅迫まで日常的に行ってきたとか。その監視は学生たちが販売員として登録する時まで続きました。」

2012/4/9
ホームレス・知的障害者の強制労働

「ホームレスや知的障害者、100人以上を島の養殖場などに売り払ったり、漁船などに強制的に乗せたり、奴隷のように働かせて賃金を絞り取ったりした李氏とその一党、6人が海警に検挙されました……一味は、旅館(ヨグァン。韓国のもっとも低いランクの宿)を運営しながら知的障害人とホームレスなどに「食べ物と寝所をやる」と騙し、漁船や離島などで強制的に労働をさせ、女性には売春もさせたとのことです。

ちなみに李氏の母もこの仕事をやっていて、息子に継がせたそうです。李氏と母が「管理」してきた奴隷たちは約100人。その中から70人余りを木浦(モクポ)などの船舶と島などに売り払い、残りの知的障害を持つ30人を奴隷のように働かせました。その中には19歳の時に捕まり、30年間も給料一銭無しで働いてきた人(現47歳)もいます。

李氏たちは、この「奴隷」たちの賃金はもちろん、作業中に怪我をして水産協同組合などから支払われた補償金までを全て奪いました。またこの知的障害者たちに死亡・負傷に備えた保険に加入するようにし、その保険金を自分の息子が受領するようにしておいたとのことです。」


2012/5/24
遠洋漁船における虐待

ニュージーランド政府が2月に出したある報告書に、次のような内容が書いてあります。

「(外国人)船員に対する低賃金と虐待に対する数多くの疑惑と報告が提起されてきた。 本調査団に提起されたすべての抗議は、ある一つの国に対するものである」

……(韓国の遠洋漁船から)インドネシア船員32人が船から逃げ出し、ニュージーランド政府に衝撃的な内容を知らせました。

……「韓国人は悪魔でした。冷凍庫の管理者が、ステンレスファンで僕の友のインドネシア人の頭を殴りました。その友人、頭が裂けて鮮血が飛び散って血が流れているのに、韓国人の管理者はそのまま放っておけといいましたよ。 'Indonesian no touchy,no stitchy'と言い、インドネシア人は縫ってやる必要なんかないと、誰も助けてくれなかったです。 私が縫ってやりました」

インドネシアの友人がご飯を食べているのに、突然韓国人の甲板長が友人の頭の上に米袋を投げて、友人の頭を殴りました。 息がつまって、息をすることができなかったです」
「ご飯を食べていたのに、韓国人の甲板長がズボンを脱いでとお尻を見せながら僕たちを戯れました。 また、自身の性器を出して、触れと強要しました」

実はその1年前、2010年に沈没したオヤン70号から脱出した船員たちもそうでした。沈没した船から逃げてきたのに、まるでチャンスに巡り会えたみたいに今までの虐待を訴えたそうです……

ニュージーランド政府は2月、「外国漁船の運用に対する関連部署調査報告書」で、……韓国の遠洋業者の不法行為を認めました……

「評判に害悪を及ぼすと報告された事件の大部分は韓国の漁船で広がったと見られる」、
「特定韓国遠洋業者と漁船の名前がこういう脈絡で反復的に登場する。 虐待疑惑は大部分インドネシア船員たちに向かっている」

……別の遠洋漁船である「シンジ号(多分、新地号?)」の場合は、労働条件などに対するニュージーランド政府の調査に返事を拒否したため、ニュージーランド労働部はシンジ号が外国人船員を雇用できないように処分しました。 」

2012/6/21
遠洋漁船における虐待 その2

「米国務省が19日発表した2011年の世界人身売買報告書に韓国の遠洋漁船による外国人船員の人権侵害が奴隷労働の代表的な事例として掲載された……韓国遠洋漁船のインドネシア船員たちへの暴行・セクハラが指摘されました。」

20102012/6/4
アメリカでの韓国人売春業の実態

「……以下、売春関連の国際団体ポラリスプロジェクトの報告書にまとめられたアメリカでの韓国人売春の実態を再構成したものです。

・A(女・35)氏は5年前、求職中に米国のマッサージサービス店の職員採用公告を見て応募した

事業主から売春を強要された

・逃げようとしたが無駄だった。

・「ボス(Boss)」と呼ばれる見張りがA氏や他の売春女性たちの出国関連書類を没収し、宿舎に監禁させた

・移動にも韓国人タクシー運転手(一味)を使うなど、徹底した監視がなされた

・逃げようとして発覚されたら無慈悲な暴行はもちろん性的虐待まで受けた

・彼女は警察に売春が摘発されてから支援団体の助けで脱出できた

……52人のアメリカ内の韓国人売春被害事例を分析した結果、アメリカ内の違法滞留者の女性はもちろん、アメリカで仕事をしようと韓国からアメリカに渡っていった女性たちも売春被害の主要対象とのことです。

暴行および監禁など強制的手段による統制の中で、女性たちは一日平均6回、年間2184回の強制的売春を強要されたそうです。」

2012/7/21
精神病院の強制入院/SBSニュース

「病院に入院した患者も精神病院で暴行や強制などの人権侵害が横行している」

「精神病院の人権蹂躙は、ほとんど閉鎖病棟で行われるが、現行法上、患者本人の同意がなくても保護者の同意さえあれば患者を閉鎖病棟に強制入院させることができます。政府が入院費を支援するため、精神病院に入院する患者は年々増えています」

「患者一人一人が収入に直結するため、病院は入院患者を増やすために違法、便法を惜しみません。救急隊員に裏金(寸志ですねw)を与えて患者を連れてきたり、6ヶ月ごとに行うべき退院審査を避けるために、審査が近い患者を他の病院に送って、取り戻したりもします。退院審査を経て、患者が退院すると、その分、病院に(財政的)損になるからです」


2012/12/27
男性を10年監禁した女

「この女は塵肺患者の李氏を10年間も「養子です」と家に監禁し、休業給与2億ウォン、無理矢理サインさせた社債1億ウォンなど3億ウォンを奪い取りました。ご飯はほとんど与えず、自分が外出する時には酒に睡眠剤を混ぜて飲ませたとのことです。

孤児で育ったイ某氏は、ある鉱業所で塵肺症にかかりました。しかし、不幸中の幸い、1997年、産災療養に休業給与など、1ヶ月に270万ウォンの支援を受けることが出来ました。これに気づいたチョン氏は、約10年前に「家族のように面倒をみます」と李氏を騙し、養子縁組までしました。しかし、住民たちによれば、チョン氏はそれから本性が現し、李氏を監禁、力が出せないように食事もほとんど与えず、李氏の休業給与全額を横取りしました。住民J氏(56歳、女)の話によると「チョン氏はカジノに行ってゲームをしたり、他の男と海に遊びに行ったりしながら李氏のお金を使いまくっている」とのことです。食事をやらないだけではなく、服は下着だけ、病院に連れて行く日以外は洗うのも無しで、悪臭が漂うとも。別の住民は、李氏はいつも暴行を受けており、社債を借りる時などにも、無理矢理、李氏に署名させるなど、奴隷としての生活をしていると話しました。それに、李氏が死亡すればチョン氏が保険金を受けるように生命保険にも加入していることまでも判明しました。」

2013/5/2
養育院の児童虐待

「児童52人に暴行・監禁・拷問・放置・山に捨てる・何でもありだった養育院が摘発

・低俗な言葉をした数だけニンニクや唐辛子を生で食べるようにした。吐くと、吐いたのをまた食べるようにした。
・冬にも温水が出ないのはもちろん、男児部屋には枕すら供給されなかった。
・徹底的に「支配される」関係で、「大人と論争は許されない」が鉄則だった。
・常習的に暴行、独房に監禁。独房ではトイレも禁止。
・言うことを聞かないという理由で、袋に入れられ、3回も山に捨てられた。
・児童の頭を掴み、便器やタライなどに入れる(水拷問?)。
・障害のある児童を放置。」


2013/6/18
韓国人男性ののフィリピンでの買春

「国際児童性的搾取反対団体であるECPAT韓国支部がは昨年7月2日から6日までフィリピンのマニラ、セブ、アンヘレスなど三つの地域で性売買被害女性14人と支援団体の関係者4人を対象に現地調査​​をした結果を17日発表した……

・韓国人男性の性売買は、主にセックス観光(ゴルフ観光とする場合が多いらしい)、現地の妻、留学生性売買などの3つのタイプで行われる……

・加虐的(サディスティック)、集団的という特徴がある。

・若くて性経験のない女性を好む傾向がある。

「集団的」というのは、他の国の男性からはあまり見られない傾向だそうです。事例として、フィリピンの女性Bさんは、「韓国の男性たちが(フィリピン)女性3人に服を脱いでダンスを踊るようにして、大声を出しながら喜んだ」、「韓国の男性は、要求したとおりにしなければお金をくれないし、満足できなければ、他の女性を連れてこいという」と述べました。

「加虐的」というのは、言うまでもなく、暴力的だということです。本ブログで何度か指摘した韓国人の「奴隷好き」という側面が、「フィリピンは韓国寄り格下の国」という根拠不明の優越感を相まって、爆発したんでしょうね。

「留学」関連では、若い人同士の性売買につながります。また、責任感など、微塵もありません。消された動画では、留学生が、留学先で、一家全員(娘二人とその母)と性関係を持ち、そのまま帰ってきたという内容もありました。

記事によると、『(留学関連で)性売買する男性の年齢は10~20代前半まで低くなっている。被害女性Cさんは、「最初は彼女にでもなったかのように優しくしてくれたのに、ホテルに入ると、私を動物として扱い始めた」、「サディスティックな性関係を結んだ後、お金もくれなかった」と話した』だそうです。

これは、被害者支援団体によると、一部のフィリピン女性たちが韓流などの影響で「韓国人男性は優しい」という「幻想(本文のまま)」を持っているのも影響しているそうです。「現地の妻」というのは、韓国からフィリピンに派遣された労働者や地元で自営業をする人たちが、フィリピンに長期的に留まることとなり、勝手に現地の女性と同居して、子供まで産むことになるからです。もちろん、帰国するときには現地の妻は「用済み」です。例のコピノ問題ともつながっています。」

2013/7/3
家出少女を監禁、強制買春

「先月、イキサン(益山)という地方都市。家出した未成年者(18歳)2人をモーテル(小さなホテルのことですが、韓国ではラブホテル代わりです)に監禁、売春を強要した組織暴力団7人が検挙されました。家出少女2人は組織暴力団から脅迫と暴行を受けつつ、751人の男性と性関係をしました。1回に10万ウォン(約8000円)。 もちろん、このお金は暴力団のものです。」

2014/1/25
タイ人13人を監禁、身代金要求。素人犯罪

「・男性二人がタイ人観光客やガイド13人が泊まっているモテル(※ホテルより格下の宿のこと)に入る
・出入国管理事務所職員と詐称、パスポートに問題があって調査しなければならないという理由で13人をモーテルから連れ出す 
・タイ人観光客の9人とタイ人ガイド4人など13人をワゴン車3台に分けて載せ、近くの空のオフィスに連れて行って、パスポートと身分証明書を奪い、監禁
・1人当たり200万ウォンの身代金を要求

2014/2/6

塩田奴隷事件

「今日また、二人の障害者が塩田で奴隷生活をしていたことが確認されました。視覚障害5級で前がちゃんと見えないK氏(40歳、男)は、2000年、カード借金のせいで家を出ました。それからいろんな仕事を転々していたK氏は、2012年、ある職業紹介事業者(偽物)に騙されたK氏は、100万ウオン(10万円)で塩田に売り飛ばされました。

3~4時間しか眠れず、夜3時まで仕事。月給無し。一緒に働いていたC氏(知的障害者、48歳)も同じでした。彼は30万ウォンで売られたそうです。K氏が隙を見てお母さんに送った手紙のお陰で、K氏の1年6ヶ月、C氏の5年2ヶ月の奴隷生活は終わりました」

塩田奴隷事件 その2
「先週に紹介した奴隷事件 ですが、どうも、おかしなことがいろいろあるようです。最初からシンシアリーが疑問に思ったのが、被害者が母に(助けてという)手紙を送った場所です。そのすぐ近くには派出所(交番)がありました。なぜ警察に助けを求めなかったのでしょう。ああいう暮らしには長髪が物凄く邪魔になるので、塩田の「ご主人様」たちも理髪は必要だと思ったみたいです。理髪を理由に外に出た被害者は、こっそり手紙を送りました。そのお陰で他地域の警察が関わり、この事件を解決するに至ったのです。

いま書いている本にて「現代の慰安婦」の実例として紹介している浦項の売春婦連鎖自殺 の時にも、警察は事態を黙認していました。そういう類のものでしょうか?この一帯の塩田は、「奴隷」がいないと仕事ができないため、地域住民たちが奴隷を必要悪と見ているという意見もあります。それに、その地域(全羅南道)の警察が、2月7日、「(例の事件で)国民の皆様に申し訳ございません」という趣旨の掲示物をネットに載せましたが、そこに「2月10日~2月20日まで集中的に一帯を調査し・・」と書かれていて、それを読んだ人たちが猛抗議することもありました。「日付まで書いてどうするってんだ」、「わざと知らせてるんじゃないの」、「10日までに業主は逃げろってか」などなど

……しかし、警察「だけ」の問題でもないみたいです。下は、反日以外ではそこそこ中立的(ちょっと左派?)な記事の多い京郷新聞の報道です……

『シンアン郡(※事件が起きた地域で、全羅道にあります)には、大小の塩田700カ所が運営されている。 それらの80%以上が、家族で運営する零細規模だ。これらは安価で長く働いてくれる労働力を求めている。そのような需要を狙って、職業紹介所は、知的障害者など「弱点のある」人たちを塩田の所有者に斡旋していると警察の関係者は語った』

……「弱点のある」とは、彼らの基準で「人間ではない」という意味でしょうか。人身売買なども普通にやっているみたいだし、やはりそういうことでしょうね。例の事件、一人は100万ウォン、もう一人は30万ウォンで塩田に売られたそうです。強制労働、暴力、監禁(外出禁止)などはその地域では珍しいことでもないと、警察関係者も、そんなことは分かっているようです・・

しかし、分かっていても介入できない事情もあるそうです。住民たちが、奴隷の存在を誰も問題視していないことです。被害者たちの話だと、『島を出入りする旅客船の船着場周辺に塩田労働者が近づくだけで、すぐに雇用主に通知される、(住民による)連絡網が組まれている』とも。

面白いことに、2000年までは長期外地人(長く働いている外地人)の動向を把握していたものの、そういう調査は「人権侵害だ」という理由で禁じられ、今はどんな問題が起きているか把握することすら出来ないでいるとのことです。人権蹂躙の現場が人権を盾にしているんですね。」

塩田奴隷 その3
「韓国ではこういう「奴隷」事件が、数人規模なら頻繁に発生しており、百人以上の大規模な事件も2~3年置きに発生しています……塩田奴隷事件の後、警察は集中的に捜査を行い、今まで「奴隷」と確認された49人を確保、30人を施設や家族のところに渡したとのことです。
※いくら劣弱な環境での仕事と言っても、最小限の暮らしさえ出来ていたなら、警察が「奴隷」と判断するのは容易ではありません。この49人はかなりひどい状況だった・・と思っていいでしょう。

問題は、10人余が「このまま塩田に残る」と主張していることです。障害者関連施設の所長は、マスコミとのインタビューで次のように述べています。

・相談などで、塩田から出て行くべきだと説得はしているが、社会への不安と、強く洗脳されており、相談内容を正しく認識出来ない側面がある。

・ただ「出て行かない」という言葉だけを繰り返している。徹底的に洗脳されたようだ。

・ここから出て行ったら、もっと悪い所に送ってやる、という脅威のせいで、簡単に心の扉を開くことができないでいる。

・奴隷生活が長くなると、別の世界があるという自覚を簡単には持てなくなってしまうものだ。」

この事件は何故か今年に入ってから英紙デイリーメールが報じた。


2014/2/13
ソウル駅の「奴隷商人」

「ホームレスなどを狙った「奴隷商人(奴隷ブローカー)」たちが、ソウル駅などで組織的に活動しているとのことです。この記事はデータに基づいたものではなく、東亜日報の取材チームがホームレスなどに聞きまわった取材結果ですが、例の塩田奴隷事件と一致する話が多いようです。

・食事と寝所を与えるという「釣り」が基本パターン。ソウル駅でそういう言葉に釣られて塩田に売られたというホームレスは、食事はおろか殴られるのが日常だったという、足が不自由だったため、自由になれたそうだ。

・塩田と海苔の養殖場で10年間働いていたホームレス)は、「ソウル駅や木浦駅などで、酒に酔ったホームレスたちをワゴン車に乗せて塩田に連れて行くことを何度も見た」と明らかにした。
※韓国では売春婦を雇う時に前金を貸したりして「返せない仕組みの借金」を背負わせるのがよくある手口です。ここでも同じですね。

・ホームレスに酒、女などを提供し、それを口実に借金を負わせることもある。あるホームレスは、それで600万ウォンの借金を背負ってしまい、給料も無しに数年間働くしかなかったと言う。

・「給料ももらえず、暴行される」は共通する証言だ。犬の試料を食べながら働いたというホームレスは、警察に申告したら、警察側が養殖場の社長を呼んで、「こいつ、連れて行け」と言ったという。」

2014/3/5
エビ漁船の強制労働

「……パターンは同じです。

・奴隷商人たちが職業紹介所を運営
→職業紹介所に求職者が訪れる
→障害者やホームレスなど、それらしい人が来たら、「いい仕事がある」と誘う
→エビ漁の船員として就職させる
→部屋、お酒、女などをご馳走し、後でとんでもない金額を請求したりして、表面的に賃金を払わない理由を作る(売春婦たちを借金漬けにするのと同じパターン)
→監禁・暴行・強制労働・無賃金の始まり
→奴隷商人たちは船主からお金を貰う

簡単に言うと、「就職させた」のではなく、「売った」んですね。2012年にも同じやり方で、大規模(100人以上)の奴隷を管理する人たちがいました …………職業紹介所の人と元警察2人(1人はなんとその職業紹介所の職員でした)などが捕まりましたが、拘束されたのは職業紹介所の人だけのようです。」

2014/3/11

「ホームレス100人を(孤島などに)売りさばいた「奴隷商人」が逮捕されました。彼は、知的能力が低い(知的障害など)ホームレスを対象に、食べ物や仕事をやると誘引し、塩田や農場などに紹介料170万ウォンを受けて売り渡してきたとのことです。警察の調査で、彼は『売ったホームレスが100人以上』と陳述したとのことです。彼は同じ類の前科で4回も牢屋入りになっています。警察は一部の奴隷を救出したとのことです。」

2014/3/27
宗教団体の保護施設でホームレスを強制労働

「ブサン(釜山)のある宗教団体が運営している休所(ここではホームレスなどを保護する施設という意味です)で、ホームレスたちの基礎生活受給費を奪い、奴隷と変わらない強制労働をさせたということです。被害者は5人ですが、2年~9年もやられていたということで、警察は他にも被害者がもっと多いのではないかと見ているようです。やり方はいつもの奴隷事件と大して変わりません。

ホームレスを施設に誘引する
→基礎受給費(生活保護費)を強奪
→農場などに送って強制労働
→給料は「献金」ということでイタダキ
→ホームレスたちがリサイクル品を集めて稼いだお金すらも強奪……

無認可施設だったようですが、ホームレスの数で補助金を得ていたということですが・・自治体などは、ちゃんと施設を見てみたんでしょうか。」

2014/5/8
タイ人・中国人監禁強制買春

「韓国人女性5人、タイ人と中国人女性5人、計10人を監禁して強制的に売春を強要した40代の事業主とその一味が逮捕されました。女性たちが売春を拒否すると、 2~3日も食事を与えなかったり、女性たちが苦痛を訴えると、何かの薬物を注射したとのことです。」

2014/5/20
知的障害者に詐欺・監禁、強制労働

大邱で、結婚を餌に知的障害者を誘引、枕を作る工場で奴隷のように働かせた一味が逮捕されました。彼らは、結婚費用の名目で貸付業者から930万ウォンの貸出を被害者に受けさせて横取りしたことを初め、被害者を「奴隷」扱いしました。4~5時間の睡眠時間しか与えないで働かせ、被害者の労働力を搾取しましたが、なんとその金額が(2012年から最低賃金で数えても)400万円近くになるとのことです。彼らは「奴隷」に枕を作らせ、それを街で売ってくるようにしました。ノルマをクリアーできなかった場合は暴行が当たり前だったとのことです。」


2014/7/21
暴力団による強制買春

「首都圏で、数十人の女性を監禁して売春させた暴力団が摘発されました。この行為は数年以上も続き、この組織は、5年で100億ウォンも稼げたとのことです、店主の1人は外国製の車を12台も所有していたとか………

……暴力団は、被害女性たちが体が痛いと言うと、「注射おばさん」という人を呼んで、抗生物質、鎮痛剤を注射しながら仕事をさせました。市民団体の人の話だと、「(同じ形での犯罪が予想される)性売買集結地」と呼ばれるこういう場所が、警察や政府当局から把握しる数だけで40ヶ所以上。実際はもっと多くの地域で同じ形の売春業者の集結地が存在していると見られているそうです。」

2014/11/21
補助金目当てにホームレスを囲い込む病院

「今度は、何と普通に営業している病院(精神病院など)がホームレスたちを「飼育」していたことがわかりました。政府の支援金狙いです。同じく「寝所と食べ物をやるよ」と誘引し、そのまま「患者がキタ━(゚∀゚)━!」と入院させ、政府の支援金をもらうという手口です。うまくいけば一人に月15万~20万円の補助金(治療支援金)がもらえるそうです。今回、拘束たある療養病院の場合は、営業10ヶ月で不当詐取だけで15億ウォン。もちろん、放置はもちろん、虐待などが付き物で、騒ぎを起こすと「象注射(詳しく何の薬かは書いてませんが、象も倒れるという意味でそう呼ばれているらしいです)」をうったりしたとか。」

2014/11/26
支援金目当てに障害者を犬小屋で「飼う」牧師

「今度は11歳の障害者たちを庭の犬小屋に閉じ込めるなど、虐待した保護施設が摘発されました。ある牧師(※)が運営しているこの施設は、障害者たちを鉄の鎖で動けなくしたり、犬小屋に閉じ込めたりしたとのことです。さらにこの牧師は、「塩田奴隷」事件の後見人(補助金給与管理や相談など)だったことがわかりました。今までこの施設に使われた公的支援金だけで3億ウォン以上。」


ルトワック著『自滅する中国 』読書メモ まとめ

奥山 真司さんが翻訳したエドワード・ルトワックの『自滅する中国 』。以前ごく短いメモをとりながら読んだが、それらをまとめてみた。


--------------------読書メモ 第一章--------------------

「過去千年間において中国人が支配したのは明朝の二百年間だけ」
年号まとめ  
  916-1125 遼 (契丹
  960-1279 宋(契丹?) 
1271-1368 元(モンゴル) 
1368-1644 明(支那人
1616-1912 清(女真)

--------------------読書メモ 3 第二章--------------------

何故中国は、自らの国益を損ねるような過度な言動や行動をとるのか?  

三つの解釈 
 1 経済発展を遂げ、傲慢になった 
 2 国益よりも内部の組織力学で動いている 
 3 過度な言動に一定の効果がある

--------------------読書メモ 4--------------------

アメリカや中国のような大国は、国内事情で頭がいっぱいで外の世界が正しく見えない。このことをルトワック氏は、「巨大国家の自閉症(great-state automy)」と呼ぶ。 日本にはもっと便利な言葉がある。

「大男総身に知恵が回りかね」

--------------------読書メモ 5--------------------

現在の外交ルールの起源はローマにある。外交使節の特権や様々な法的基盤など。そこにおいては、大国も小国も形式的には対等であった。 . 翻って中国の歴史を見ると、中国が他の国と対等であったことはない。

--------------------読書メモ 6--------------------

TPP 中国の軍事的拡大の背後にあるのは経済発展。知的財産権を無視し国内産業を不当に保護するなどルールに違反してきたが世界は多めに見てきた。中国の民度が高まれば中国の膨張は収まる、とルトワックは見る。その時まで中国を経済的に封じ込めることは不可避。

--------------------読書メモ 7--------------------

世界で反感を買う中国。反感が最も高い国の一つドイツ。自国の過去の歴史と重ねて心配しているのでは?と。身の丈に見合った事をしているつもりが周囲の反応は違った。 かつて安部首相が、中国の動向をナチスのレーベンスラウム(生存圏)に例えたのと同じ発想。

--------------------読書メモ 7.2--------------------

WWI までのドイツ。あらゆる面で英を凌駕。英の大学では英文学以外は独語が必要。独が海軍を増強した時英があらゆる手段でこれを阻止。 約束されていたかに見えた独の圧倒的繁栄の未来は消えた。 戦艦を放棄するだけで良かったのだがクーデターになってた

--------------------読書メモ 8章--------------------

中国がすべきこと。軋轢を産まない程度に軍備拡張を遅らせる。人民解放軍が言うこと聞かない。解決策。党が軍を抑えられるほどの力を。あるいは反軍的民主化

--------------------読書メモ 9章--------------------

孫子の兵法の偏重。戦国時代漢民族同士の争いの中で成立。ルネッサンス期の伊に通ず。裏切り・寝返り当たり前、昨日の敵は今日の友。非漢民族に通じず徒らに脅威を煽る。挑発の目的は危機的状況を作ることで真剣な交渉に持ち込み問題を解決できるという思い込み

--------------------読書メモ 10章--------------------

誇大な思い込みとは逆に周辺民族に打ち負かされてきた歴史。
欺瞞のレトリック。
ウイグルにいたのは明を征服した満州族の兵隊。
インドがスリランカの領有を主張するのと同じ。 

<王朝サイクル> 
収入の増加と富の格差->盗賊の叛乱->新王朝->官僚の発達

--------------------読書メモ 11章--------------------

<中国への対応> 
1 複数国で対応 
2 臨時の国家グループ 
3 米中心の同盟

3はロシアの反発と中露関係の強化を生む愚策。
対抗軍事力の強化は経済の疲弊もあり困難。
核戦争の可能性は低い。
自由経済の原則を捨て経済的対応が唯一の選択肢

--------------------読書メモ 12章--------------------

官民共通する中国の「歴史的恨み」が阻む軍備縮小 
漁政、海監、海事局、人民解放軍など政府方針とは真逆の対応をする組織 
中国的戦術に対する各国の反発が「自制心」の代わりにさらなる「恨み」を増加させる負のループ

--------------------読書メモ 13章 オーストラリア--------------------

紛争に離れた地域にありながらアングロサクソン的好戦性を維持。
多くの戦争に参加したが高い代償。
早くから中国に警戒。
誤った戦争に参加しない為にも米に対する信頼を持ちつつ米に頼らない集団安全保障体制を目指し米に先んじて多極構造化を

--------------------読書メモ 13章 オーストラリア2--------------------
2009年豪越共同声明に見る安全保障の強調。
英連邦に属するマレーシアとシンガポールに対して冷戦時代に締結した取り決めは現在も生きている。
有事の際には英豪ニュージーランドによる二国の保護国化が可能。
日本への積極的働きかけ。

--------------------読書メモ 14章 日本--------------------

尖閣以降日本人の中国に対する態度は永遠に変わった(中国は気付いてない?)。
日本の軍事力を高めたい逆説的志向も。
中共の圧力に対し大企業は従属に否定的。
北方領土は諦めろ(?)、ロシアが対中の鍵。
経済封鎖をしてもロシアから資源の輸入が可。

--------------------読書メモ 15章 ベトナム--------------------

中国の態度で米越接近、気難しいマレーシアも突飛なフィリピンも反中でまとまる。
メコン開発計画と地域安全保障。 
越は三度元を撃退した。
歴史に無知な中国。
経済で他国を従属させられるという誤解。
大国の前で譲歩しない姿勢に対する傲慢な苛立ち

--------------------読書メモ 16章 韓国--------------------

徴兵制まであるのに自ら守ることを放棄。
北朝鮮の大規模侵攻を止めるのは米の役目。
小規模攻撃に対しても実際反撃らしい反撃をしていない。
恐れているのではない。
中国に抑えてもらおうと思っている。
甘えと非現実的認識に立脚する独特の安全保障感。

--------------------読書メモ 韓国2--------------------

「大規模な北朝鮮の攻撃を抑止するのは....アメリカの役目と考えられている」 
「中国には一時的な攻撃にたいする抑止力を依存している」 
「韓国の安全保障の責任逃れをしようとする姿勢は、「日本との争いを欲する熱意」という歪んだ形であらわれている」

--------------------読書メモ 韓国3--------------------

「中国の不法操業が拡がり、さらには同胞が殺されようとも、韓国は相変わらずいつものお気に入りの、そしてもちろん全く無害の標的に憤慨することを止めてはいない」  韓国へのアメリカの呆れと苛立ち

--------------------読書メモ 韓国4--------------------

「モンゴル人の十代の少女と韓国大使の間に起こったスキャンダルも、状況をさらに悪化させている。大使が少女を妊娠させたにもかかわらず、養育費の支払いを拒否しているからだ。」

モンゴリアンビューズ 
「日本の軍隊が復活して彼らに善悪を教えるべきであろう。」

--------------------17章 モンゴル--------------------

二つの帝国に挟まれた国。
中国が領土と主張。
露には服従の嫌な記憶。
日米韓など第三国との関係を模索。
日本、投資や友好は活発も経済不作、外務省に戦略なし。
中露対立は蒙の利益。
前哨基地として露の保護、反中同盟国から援助。
世界最大級の石炭鉱を持つも中国にノー

--------------------18章 インドネシア--------------------

中国人差別と中共への警戒。
93年ナツナ諸島近辺の領有を中国が突然主張。
津波での救援で反米感情が薄れる。
豪との防衛協力。
中国の海上通商路に圧力。
二国間関係しか想定出来ない中国的思考。
恫喝的言辞の後でも態度を柔らげれば抱き合える、という誤解。

--------------------19章 ノルウェー--------------------

劉氏のノーベル賞受賞と中国の執拗な報復。
サケを腐らせる。
スコットランド輸出出来て喜ぶ。
授賞式を欠席するよう各国大使に働きかけ。
応じたのは現旧共産国、中東国、北ア国など。
世界に反感を買い劉の名を国内外に広めた。
中国の失敗、と見る。

--------------------20章 米の対中政策1--------------------

中国の経済の促進 by財務省&ウォール街

財務省幹部は皆金融機関と関係。
中国は客、黒字から流れ込む資金が目当て。
技術流出、不当廉売、製造業の凋落気にしない、関心ない。
取締、報復出来る機関なし。
自由貿易の理念から産業省がない

--------------------20章2--------------------

国務省の対決路線

協力&封じ込め&イデオロギー闘争。
民主化へという歴史の 流れは止められない。
国際的に対抗する中国。
中国の要求は対等、しかしそれも優位になるまで。
クリントンの封じ込め論文TPPに言及。
ミャンマー西側へ傾くが中国の国力次第では

--------------------20章3 --------------------


イスラムテロリストは自ら弱体化、主敵は中国。
ソ連とのように軍備競争をすればアメリカに不利。
エアシーバトル構想に不安な同盟国。
遠くに引っ込む?どう参加すれば良い?不適当。
地経学的封じ込めは、むしろ軍備にコストをかけない時により効果的

--------------------22章--------------------

対策
中国の市場を制限
中国へ天然資源を輸出拒否
技術移転阻止

既存例
米の中国の通信機器の輸入禁止
米の政府関連の備品の輸入禁止
アルゼンチンとブラジル、中国人への土地売却の禁止
豪、中国人の鉱山獲得の禁止

成長率4%
米国債報復能力低

----------------------------------------
その他

「(中国の)歴史の中には、互いの主権を用心しているような他国がひしめく世界で生きて行くような知恵が残されていない」

【二階自民党総務会長は安部政権の獅子身中の虫】青山繁晴

2015/3/12放送のザ・ボイスの中の、二階氏に関する青山繁晴氏の説明がわかりやすかったので、その部分をざっと荒起こし

(37:20〜40:33)

-------------------- 起こしはじめ --------------------

質問者:去年もメールしたんですけど、自民党の二階幹事長は何を考えてんのかを青山さんの見解を伺いたいんですけども、

青山:えーっと、まず幹事長ではなくて総務会長ですが、二階さんは中韓との繋がりが本当に深いです。だから、安部さんとは考えがはっきり違うんで、安部さんの出来ないことでも、中国・韓国に妥協して、例えば慰安婦問題のように深刻な嘘を認めてでも、中韓との関係を本当に改善しようと思ってて、僕はこれを安部政権の獅子身中の虫だと。獅子、つまりライオンですね。第三次安部政権はいろんな問題があるけれども、国民の信託を頂いて、つまり首班選挙で勝ちましたからね、過去の日本の政権に比べればやや強いから、ライオンに成りかけていると言っていいと思うけど、その体の中に虫がいる、というのが総務会長だと思います。

例えばね、リベラル派の谷垣さんを幹事長にしましたよね、で、僕はこれ、安部さんの新しい人事のやり方として効果を上げていると思うんですよ。つまり、谷垣さんは我慢して、自論を抑えてでも安部政権に協力して行こうとしていますよね、しかし実は二階さんをね、幹事長にしようという、さっきの質問の人の言葉じゃないですけど、それがあって、僕はそれに強く反対したんですよ。

それやると、本当に総理官邸と自民党が議院内閣制なのに、バラバラになってしまうんで、幹事長は絶対反対だということを言いましたら、僕ごときの意見が影響したわけじゃないけど妥協案としての総務会長という意見が出てきて、僕もまあ反省しているんですけど、まあ止むを得ないかと思ったんですよ。

でも二階さんという人は本当に政治的力がある人ですから、その総務会長ということを活用して、たとえば谷垣幹事長よりも、それから安部さんと本来考えが近いはずの稲田政調会長も抑えてしまう、ということになって、総務会長が自民党を握るようなことになっているから、これは安部人事の失敗の一つだと思ってます。

でまあ安部さんの側は、安部さん本人とは言わないけれども安部さんの側は、自分たちがやれないことを二階さんが代わりに、幹事長でもないし、閣僚でもないし、総理でもないひとが、中韓に非公式に言えるから、うまく活用すれば意味があるんだと言われるけど、だけれども二階さんはそんな生易しい人じゃないですよ。自由民主党をギュッと握って中韓に近づけてしまう力を持っているから、僕は要注意だと思いますね。

司会:今回安部さんが韓国に行く二階さんに親書を渡したじゃないですか、これは追認するような形になったんじゃないかと、ちょっと心配になったんですけれども…

青山:あのねえ、それは安部さんの側からしたら、これ逆に野放しにすると自由自在にやってしまうと、で、親書の中で決して妥協しているわけじゃないから、だからむしろ縛りをかけているんだという話なんですよ。これは僕はある程度本当だと思う。だからまあ、安部総理と二階総務会長との間で、いわば虚々実々の戦いをやっているというのが現状です。

-------------------- 起こしおわり --------------------



「日中両国は新幹線の技術を含めた多くの技術の研究と交流を進めるべきです。以前、日本は中国から漢字、お茶などを学びましたが、今、もし中国が必要とするならば、われわれは最先端の航空機、新幹線の技術を中国に提供します。私は大多数の国民がそう思っていると信じています。」
『韓流研究室』

自民党二階俊博が全国旅行業協会を私物化か?二階訪韓団1400人は加盟5500社のサクラ?」
『なでしこりん』さん

反日はどこからくるの 』さんの二階俊博タグ記事